SUKOYAKA日記

メモ帳的存在。岡山在住。

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2,1 独立と国家形成

独立は数年で確定した。ポルトガル軍はシスプラティーナ県で抵抗を続けたが、結局1823年11月に撤退した。バイーアでもポルトガル軍は抵抗を続けたが、そこでもブラジル軍が勝利した。
●国際的には1824年にアメリカが独立を承認した。イギリスはすでに非公式に承認していた。ポルトガルがブラジルの独立を承認する条約は1825年に結ばれた。主な内容は以下
?植民地喪失の賠償金として、ブラジルはポルトガルに賠償金を200ポンド支払う。(金額の一部はイギリスから借款した。)?ブラジルはほかのいかなる植民地との統合も行わない。 
●独立後の政治体制
独立後2年間最大の政治争点は憲法の承認だった。議会は下院の解散権と立法に対する絶対的な拒否権を皇帝に与えたくなかった。一方皇帝とその支持者はそれを求めた。この対立はペドロ1世が軍隊を動員し議会を解散して終わった。多くの議員が逮捕された。そして新たに憲法を発布し、世襲制の立憲君主国となった。また爵位を授与される貴族はいたが、世襲は認められず「貴族の血統」は生まれなかった。
行政権は上院と下院に分けられた。ともに選挙で選ばれたが、下院は任期ありで、下院の任期は無期限だった。また上院は選挙で各地域から3名の候補者が選ばれ、その中から皇帝が一人を選んだ。
●混乱
北東部は共和主義を求め、ペルナンブーコ、パライーバ、リオグランデドノルテ、セアラ、ピアウイ、パラによる赤道連盟を作った。しかし彼らの反乱は敗北を繰り返し1824年には崩壊した。
1825年ラプラタ川を含む地域の領土問題によりブエノスアイレスとの戦争が起こった。戦争により停止した港の復活を望むイギリスが仲介し、和平した。そしてウルグアイ独立が認められた。またラプラタ川の自由航行が保証され、これはヨーロッパの列強、特にイギリスの利害に一致し、ブラジルにも有利だった。
しかし軍事費により財政は圧迫された。1808年にジョアン6世が創立したブラジル銀行は、1821年にポルトガルに国王が帰還時に金塊を持ち去って以来、危機が続いていたが、ついに1829年に破産した。そしてペドロ1世は大量の銅貨を作ったため、インフレが起き、ブラジル通貨安・ポンド高となった。
このような混乱の中、エリート層はペドロ1世から要職を得たり、爵位を得たりしていたので、支持をしていた。しかし、都市住民や陸軍の中では反ポルトガル感情が高まっていった。陸軍の下級兵士は貧しく、連続する敗北と指揮官ポストのポルトガル人に不満を持っていた。
●急転
1830年半ばフランスでのシャルル10世の退位と自由主義的な7月革命により急進的な政治活動が白熱した。抗議運動にはブラジル人陸軍幹部などが参加し、ペドロ1世はブラジル生まれの息子に王位を譲った。しかし彼は当時5歳だったので摂政政治が行われた。
この摂政政治期に税源が中央政権、県、市郡の間で分割された。これは中央政府の弱体化を招いた。また県議会は公務員の任免権を得た。これにより恩恵を引き換えに票を得たり、政敵を攻撃する武器を政治家が手に入れた。
また集権化された政府を抑制するとともに、陸軍徴兵義務を免れるために「国民軍」が作られた。市郡の治安維持を任されたが、反乱や国境防備時には陸軍の指揮下に置かれた。
摂政期に、県議会に一定の自立性を与えたことは、県の実権をめぐる地方エリート間の争いを激化させた。
●2つの政党
この混乱の中で帝都の政治的潮流は固まりつつあった。保守党は司法官と官僚、リオ、バイーア、ペルナンブーコを中心とした大農園主と、多くのポルトガル人を含む商人が中心で自由党は小規模な都市中産層、何人かの聖職者、サンパウロ、ミナスジェライス、リオグランデドスルといった比較的新しい地域の農園主が中心となった。
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