すこし想像と違っていたが、面白かった。
一瞬の夏という題名だから、もっと熱い少年漫画見たいなノリかと思ってた。しかし読んでみると、試合のマッチメークをめぐる金策や交渉が半分以上を占めていた。お金が問題をこじらせるという現実ではよくおこることをノンフィクションで描かれていてすこし冗長に感じてしまった。
重要ではないけど、印象に残ったシーン。
内藤が復帰第一戦に勝利する。そして試合後、内藤は沢木に相手がどれだけ強者だったかということを語る。「あいつはすごいパンチを持っていた。」「東京へ来てトレーニングをすれば必ずビッグになる」
沢木はその内藤の態度から勝者のエゴを感じる。自分と戦った相手を大きく見せることで、間接的に自分の強さを誇示するというエゴを。わかる!
「ハッピーエンド、かな」
すると、利朗が前方をみつめたまま、小さく応えた。
「そうだと・・・いいけど」内藤は結局、復帰後の2試合目で敗北を喫する。しかし、その一年後再開した内藤は大工として働いていて、妻と娘と共に仲睦まじく暮らしている。それを見た後の会話。
スポンサーサイト
Comment
Comment_form