SUKOYAKA日記

メモ帳的存在。岡山在住。

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社会学をしよう!って爽やかに言われましても、敷居が高いです・・―社会システム論

「社会学しよう!」http://shakaigaku.exblog.jp/i8からの引用。わからないところに突っ込んでいきます。

以下に載せるのは、1998年に私(勝又正直)が名古屋市立大学看護短期大学部で講義した「社会システム論」をまとめたものです。まず最初に全体の要約から掲載することにします。

社会システム論 (要約)

序.社会学の課題としての社会システム
近代社会学の始祖のひとりであるデュルケームは、社会学の対象として、「社会的事実」という概念を提示しました。「社会的事実」とは、個人意識には還元されず、個人にとって外在的であり、かつ個人を強制するものです。(言語学者ソシュールは言語をこの「社会的事実」として考察しました)。
一般に相互に作用しあう要素の集合をシステムとよびます。要素から構成された全体は、個々の要素にはみられない特性をもっています。これを「創発特性」といいます。デュルケーム の「社会的事実」の概念はこの「創発特性」の内容をすでに示唆するものでした。ですから近代社会学はそのはじまりから社会システムを対象としていたのです。 しかし社会システム論が確かな理論のかたちをとるには、自然科学のシステム論のモデルの導入が必要でした。それらのモデルは、大きく分けて、 機械的均衡モデル、 有機体的ホメオスタシス・モデル、 サイバネティクス・モデル、 自己組織化モデルの四つの分けられます。

 機械的均衡モデル
最初のシステム論のモデルとなったのは、物理学の力学的均衡でした。これを経済学に導入したのが、パレートでした。かれは交換による財の分配において、他人の満足度を下げずには自分の満足度をあげることができないような分配の均衡点が存在することを明らかにしました。これを「パレート最適点」といいます。すなわち各人が自分の満足度を上げようとするとき、その力の均衡点が「パレート最適点」であるわけです。
 しかし社会政策的提言をするためには各人の満足度についての比較をせねばなりません。(どのような分配が、満足度の偏りを減らし、経済的成長を維持することができるかを知るためか。)こうしてパレートは価値の問題から自由である経済学から価値をあつかう社会学へと移行します。そうしてかれは、合理的な利益追求からだけでは説明しきれない人間の要素である「残基」の概念を提起するのです。かれは、社会のシステムは、この 残基と 利益、それと 残基による行為を正当化する派生体(何それ?)、さらに、 人間の異質性(残基とは違うのね?何?)の、四つ要素の相互作用によって形成される、としました。
 
 有機体的ホメオスタシスのモデル
機械的均衡モデルについで社会学に大きな影響をもたらしたのが、キャノンの「ホメオスタシス」の概念でした。かれは多細胞生物における体液をベルナールにしたがって「内的環境」とよび、この内的環境が正常な状態で維持される現象のことを「ホメオスタシス」とよんだのでした。
 キャノンのこの考えは、システムと環境との関係の着目し、システムが正常な状態を維持する仕組みをもっているという指摘することで、システム論におおきな転機をもたらしました。
 社会学者ホーマンズが『ヒューマン・グループ』で提示した社会システム論は、パレートの社会システム論を、このキャノンのシステム論の枠組みの中に置いたものといえます。 ホーマンズは、集団行動というシステムを、 活動、 相互作用、 感情、 規範、の諸要素の相互依存関係から成るものしました。集団は環境のなかにある有機的全体ないし社会システムです。かれは、環境によって決定されるシステムの部分を「対外体系」とよび、環境の影響から自由な内的発展をみせるシステムの部分を「対内体系」とよびました。 ホーマンズと同様に社会学において社会システム論を展開したのがパーソンズでした。 パーソンズが解決しようとした根本問題は、「ホッブズ問題」とよばれるものでした。これは、諸個人が功利的に行為する場合いかにして社会秩序は可能か、という問題でした。『社会体系論』においてこの問題は「ダブル・コンティンジェンシー(二重の条件依存性)」の問題へとおきかえられました。自我と他我の行為がお互いの行為のいかんに依存しているとき、どうしたら安定した相互行為がうまれるのか、というのがこの問題の内容でした。
この問題にたいしてパーソンズの出した解答は、共通の価値の受容、ということでした。共通の価値の受容は、 共通の価値の内面化と、 共通の価値の制度化によって支えられます。これは具体的には、 ’社会化と、 ’地位?役割体系の成立、を意味します。(社会化?地位?役割体系の成立?わからん・・、社会学の基本知識だったら調べねば・・)
地位?役割の体系は社会の構造を成しています。社会的な動き(過程)はこの構造(その構造を具体例で説明してよ・・)を維持するように機能している(働いている)か、いないかによって測られることになります。こうした考え方を「構造?機能主義」といいます。
 『社会体系論』ではパーソンズはこの価値のありかたを5つの二者択一のかたちに整理し、それを「パターン変数」とよびました。すなわち、普遍主義/個別主義、業績本位/帰属本位、感情中立性/感情性、限定性/無限定性、集合体志向/自己志向、の5つです。 その後パーソンズは、社会システムが存続するためには、A適合、G目標設定、I統合、L潜在的パターンの維持と緊張緩和、の四つの機能をはたさなくてはならない、と考えるようになりました。これをAGIL図式といいます。社会はこの四つの機能ごとに分化していきます。分化した部分システムをつなぐのは、「シンボリック・メディア」とよばれる媒介です。具体的には、貨幣、権力、影響力、委託、がこれにあたるとパーソンズは考えました。
パーソンズは自分の社会システム論を積極的に展開していきました。しかしかれの社会システム論が支配的であったために、システム論におけるあらたな展開は社会学には十分にはつたわらなくなってしまいました。しかしそのあいだに他の社会科学では積極的にシステム論の導入が試まれていたのです。

 サイバネティクス・モデル
サイバネティクスとは応用数学者ウィナーによって提唱された制御理論です。主力の一部が入力にもどり(政治の例だと主力ってのは何?国民?)それによって出力が増大することを、ポジティブ・フィードバックといい、出力がおさえこまれることを、ネガティブ・フィードバックというます。サイバネティクス的システム論は、このネガティブ・フィードバックによってシステムの状態が一定に保たれることに着目するシステム論です。
 またサイバネティクスをシステム論に体系化したアシュビーは、システムが複雑に変化する環境にたいしてシステムが自己を維持するためには、環境のもつ多様性に打つ勝つだけの多様性をもたねばならない、という原理を提唱しました。これを「最小多様度の原理」といいます。
サイバネティクス・モデルはイーストンによって大胆に政治に適用されました。かれは政治を、支持と要求という入力と、政策という出力をもつシステムであるとし、たえず政策は支持と要求へとフィードバックされる、と考えました。(具体例出されると、支持→政策っていうただ当然のことに見えるんだけど。。)
 また経営学では、組織の有効性はその環境との関係を問わなくては判断できない、というコンティンジェンシー理論がうまれてきました。この理論によれば、タテの関係が支配的で専門分化が進んだ「機械的組織」は、安定した環境と例外が少ない技術に適合的です。これに対し、ヨコの関係が支配的で専門分化がゆるやかな「有機的組織」は、不安的な環境と例外の多い技術に適合的です。(ここで技術は何を指すの?組織も何かわからん・・ってかおそらく社会学の基礎知識なんだろうな・・まずい。)トンプソンやウェイクといったコンティンジェンシー論者は、積極的にサイバネティクス・モデルを導入しました。
社会学においてサイバネティクス・モデルを導入したのはドイツの社会学者ルーマンでした。
ドイツ系の哲学的人間学では、人間は本能を失ったために、いかに行動すべきか、いかに環境を対応すべきかという不確定性に悩まされており、制度をつくることでこの負担からみずからを免除するのだ、と考えられてきました。ルーマンは、アシュビーの「最小多様度の原理」をこの「制度化による負担免除」の考えを通じて社会学に導入しました。社会システムは「意味」によって環境の多様性を減らしつつ、かつみずからの多様性を保持するのです。これをかれは 「意味」による「複雑性の縮減」と「複雑性の維持」とよんでいます。ルーマンは、この環境の多様性を減らすようにシステムはみずからの多様性を増大させる、という観点から、パーソンズの社会システム論を改めていったのでした。

 自己組織化モデル
サイバネティクス・システム論の構図は、形なき物質に出来合いのパターン(情報)を押しつけることで秩序を形成し、ネガティブ・フィードバックによって安定的に制御していく、というものでした。これにたいして、ゆらぎをはらんだ物質の広がりのなかからポジティブ・フィードバックを通じて自ずと秩序が形成されダイナミックに変容していく、という構図をもつ自己組織化システム論が生まれてきました。(この段落一つもわからん。)
 この転換の端緒となったのが、丸山が提唱した「セカンド・サイバネティクス」でした。「セカンド・サイバネティクス」とは、ポジティブ・フィードバックによる逸脱増幅的な相互因果過程(形態生成)をあつかうサイバネティクス論です。
 しかしこの自己組織化モデルには、アシュビーがすでに指摘した「純粋な自己組織化の論理的不可能性」という問題があります。プログラムするものとされるものが一致する限りあらたな組織化はありえず、そのためにはたえず外からあらたな指示と介入が必要とされる、というのがその内容でした。
この問題を解決するために、いままではシステムにとってじゃまなものとして切り捨てられてきた外からの撹乱要因(ノイズ)に注目する理論がでてきました。それが、フェルスターの「ノイズからの秩序」の理論であり、またアトランの「ノイズからの複雑性」の理論です。
 また自分で自分を産出していくという循環の輪こそ創造的な進化をもたらす、というマッラナ・バァレラのオートポエシス論も注目されています。(やっぱりわからん。自己組織化モデルとはなんぞ?)
これらの理論の社会科学への導入はまだ過渡期の段階です。既存の再生産論などとの接合が期待されるところです。
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>「社会的事実」とは、個人意識には還元されず、個人にとって外在的であり、かつ個人を強制するものです。
 これが絶対的ならば、社会の進歩は有り得ないことになります。

 システムとは、何かの目的を実現する方法のことです。
 この方法は、自然法則的に予め決まっています。
  例えば、携帯電話機を作るには、自然法則が決めている携帯電話機の原理的仕組みに必ず基づいて、これを携帯電話機というシステムにすることです。
 詳しい話は、一般法則論のブログを読んでください。
   一般法則論者
 なお、社会科学は、その根拠を求めると、妄想的な世界観に基づいてるものがあります。
 例えば、ヒトの幸・不幸は、運と偶然と腕力と権力等を握る等で決まる式の考え方。
 自然法則的に決まっているヒトの生き方の原理、これを具体化した潜在意識の法則の活用法/引き寄せの法則の活用法/病気や誤った信念や思い込みを癒す原理の活用法を知りません。
 

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