SUKOYAKA日記

メモ帳的存在。岡山在住。

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5,2 ヴァルガスの復帰

1951年ヴァルガスは大統領に就任した。そして多様な社会的政治的勢力の前で、審判役を勤めようとした。全国民主同盟に接近するとともに、社会民主党が主流を占める保守的な閣僚が選ばれた。しかし陸相には元テネンテで軍人クラブの会長を務め、陸軍の民族主義派につながる将軍エスティラック・レアルを任命した。
郡部では民族主義派とその反対勢力でイデオロギー的分裂が生じた。国内政策だけでなく、国際関係におけるブラジルの位置づけをめぐった対立でもあった。
民族主義は工業化に基づく発展を主張し、国際資本主義システムに従属しない、自立的な経済を創出する必要があると主張した。それは外国資本は拒否しないが、戦略的な分野(石油・鉄鋼・運輸・通信)へは国家が統制し、投資する主体としての強力な役割を持つべきと主張した。反対勢力は経済への国家の介入を最小限に抑えるよう主張し、工業化をそれほど重要視せず、ブラジル発展は管理した上での外国資本の導入にかかっていると主張した。民族主義はアメリカと距離を置いたが反対勢力は米と緊密な関係を結美、共産主義に対抗する必要性を主張した。銀人倶楽部理事会選挙での反民族勢力の勝利により、陸軍幹部の間では親米傾向が強まった。

1950年代初め政府は5億ドルの借款を頼りに、輸送システムやエネルギー開発への政府による投資が行われた。しかし政府はインフレに直面した。
この事態を乗り切るため、閣僚が交代された。労相には労働者の不満を抑えるため、ジョアン・ゴラールが任命された。しかし中産層に影響力を持つ全国民主同盟や反ヴァルガス軍人に「組合主義共和国」主義の擁護者、 ペロニズムの体現者と嫌われた。
財務省にはオズヴァルド・アラーニャが任命され、「アラーニャプラン」が出された。その要点は信用拡大の抑制と貿易における為替管理。商品に応じて為替相場が決められた。狙いは輸出競争力回復と経済発展に必要な基本財の輸入の優遇。
また1953年には「為替差額の強制徴収」が導入された。これはコーヒー輸出により獲得したドルからクルゼイロへの交換を低い為替―レートに設定するものだった。もちろんコーヒー生産者の反発をかい抗議デモが組織されようとしたが、軍部が阻止した。しかしヴァルガスはコーヒー生産を見捨てたわけではなく、アメリカからはコーヒーが高価格に維持されていることを非難されていた。

1953年アメリカは第3世界政策を変化させ始めた。途上国の財政問題への政府援助を停止し、民間投資を促した。ブラジルが産業基盤整備や国際収支赤字のためにアメリカ政府から借款を得る可能性が著しく減少した。

○労働者
ヴァルガスは政権に就くとあらゆる保守勢力を結集しようとしたが、主な基盤である都市労働者も忘れず、労働者の味方であることをアピールした。
労働運動が自由化したところに、インフラによる生活費上昇がおき、ストライキが頻繁に起きた。サンパウロでのゼネストは過熱し、様々な産業から30万人が参加し、最終的には各産業別の協定を結んで終了した。
このゼネストはサンパウロでのジェトゥリズモの敗北を示した。ブラジル労働党と「ベレーゴ」は地位を失っていった。

この「30万人ゼネスト」と同じ1953年3月、ある政治的な事件が起きた。元教師の市議会議員が、キリスト教民主党と弱小政党ブラジル社会党の候補者としてサンパウロ市長選に出馬し、有力な候補者を破り、当選した。彼は汚職を批判しポピュリスト的選挙運動に成功した。彼は全国民主同盟のエリートと縁を切り、有能さを前面に出し、汚職退治を前面に訴えれば、政治的に大きな効果を発揮することに気づいた。

連邦レベルでは労相のジョアン・ゴラールが反ヴァルガス派の民間人と軍人による攻撃の格好の的のなっていた。そしてポピュリズムと共産党は批判された。反政府の民間人で、過激な行動と強烈な発言により元共産党員のカルロス・ラセルダが有名だった。
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