SUKOYAKA日記

メモ帳的存在。岡山在住。

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6,1 保守的近代化

1964年3月31日の運動は表面上、ブラジルを腐敗と共産主義から守り、民主主義を再生するために始まったとされた。陸海空3軍の司令官により軍政令が公布された。
軍事政権においても代議制は支持され、短い期間を除き、国会は機能し続けた。
軍政令第一号は行政権を強化し、国会の活動範囲を制限するための多くの措置が含まれた。たとえば、共和国大統領が提出した法案は国会で審議が30日以内に終わらないものは自動的に可決となった。また大統領は新たな支出を増やす法案の提出権も獲得した。
国会議員の不逮捕特権は停止され、革命最高評議会には議員資格のはく奪と10年間の政治的権利の停止を決定する権限を得た。また公務員の終身雇用と解雇されない権利は公職追放を進めるため、6ヶ月間停止された。
また軍政令に基づき、「国家、国家資産、政治的、社会的秩序に対する犯罪行為、若しくは革命戦争の活動」の責任者を裁く警察・軍新門会という機関が設置された。こうした例外的権力により、拘禁や拷問を含む軍政反対者への迫害が行われた。しかしこの段階ではまだ、裁判所に訴えて、人身保護令で身を守る可能性はあったし、相対的に報道の自由はあった。
ゴラール政権期に重要な役割を担った学生も弾圧の標的とされ、リオの全国学生連盟は本部を放火された。解散も命じられ、地下活動に進んだ。革新的な構想で設立されたブラジリア大学は軍部から反逆的とみなされ、クーデター翌日に占拠された。
農村、労働組合も弾圧をうけた。左翼、民族主義者を鮮明にした人は公職からの追放対象になった。ジャンゴ、プリゾラ、じゃにお・クアドロス、ジュセリーノ・クビシェッキは議員資格のはく奪や政治的権利停止の対象になった。
また「国家安全保障・スパイ活動・および国内反乱に関する情報の収集と分析」を目的に設立され、権力行使機関として独力で行動した。
間接選挙によりウンベルト・デ・カステーロ・ブランコ将軍が大統領に選ばれた。

カステーロ派は「制限された民主主義」の樹立を目指していた。経済面では、資本主義システムを改革し経済発展を実現し、共産主義の脅威を抑え込もうとした。この実現には経済改善と、農村や都市の労働者大衆を管理し行政改革を断行する必要があった。
そして公的部門における赤字削減、民間資金の導入、賃金の導入を中心に「政府経済行動計画」が策定された。連邦政府は財政均衡のために、公営企業の経営改善、石油製品や小麦などの基礎的物資への補助金削減、税収の増大を図った。
また賃金は抑制され、合法的なストライキを不可能にする法も作られ、労働者の権利は限定された。
また輸出促進され、輸出部門への外国資本の参入が期待された。
税収増と、歳出削減により赤字は1963年の4,2%から1965年には1,6%まで減少し、インフレも徐々に改善し、1966年からGDPも成長に転じた。

このような成功は社会の犠牲を伴う、安定した権威主義体制により達成された。 何ら抵抗手段を持たない労働者階級が集中的に犠牲を強いられた。
カステロ政権はアメリカに同調した。

1965年直接投票による地方選挙が行われ、軍部強硬派による立候補阻止にもかかわらず、グアナパラやミナスジェライス州で野党が勝利した。
強硬派の強い圧力を受け、地方選挙から24日後軍政令第2号が出された。大統領権限を強化し、国家安全保障に関する事項について政令を公布することができるようになった。これ以降政府は国家安全保障を拡大解釈し、政令を使い重要な問題を対処するようになった。また多数の政党の乱立が政治危機の原因だと軍部は考え、政党を禁止した。そして政府寄りの政治家を結集した「国家革新同盟」と野党の「ブラジル民主運動」の2党の結成が強制された。国家革新同盟の大半の政治家は全国民主同盟と社会民主党の出身者で二分された。ブラジル民主運動はブラジル労働党を中心に社会民主党の出身者をくわえて結集された。
1967年には新憲法が発布された。行政権の拡大、とりわけ国家安全保障にかかわる権限が拡大した法律が取り入れられることになった。ただし新たな議員資格はく奪や政治権利の停止を定める例外的な規定は含まれていなかった。
カステーロ・ブランコ派は大統領の後継者を擁立できず、新大統領にはアルトゥール・コスタ・エ・シルヴァ将軍が副大統領には文民で全国民主同盟出身のペドロ・アレイショが選ばれた。
アメリカに接近して外国資本を優遇したカステロに不満を抱いていた権威主義的民族主義者たちはコスタ・エ・シルヴァに期待した。

しかしコスタ・エ・シルヴァは柔軟な対応をとり、反対派諸勢力の意見にも耳を傾けたり、信頼のおける組合指導者の養成に努めた。しかしこの制約を課した自由化政策は一連の出来事で頓挫した。

ながい。。

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