SUKOYAKA日記

メモ帳的存在。岡山在住。

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中高年健康常識を疑う 柴田博

第一章 老人の健康常識の嘘
●中高年はカロリー摂取を控えるべき。という誤った観念。
アメリカの1930年代の研究では、無制限の餌を与えられたネズミより、カロリー制限されたネズミの寿命が長いことが示され、カロリー過剰に警笛を鳴らした。そして「カロリー制限は寿命を延ばす。」という説が日本に伝来した。しかしアメリカの平均カロリー摂取は3000キロカロリーであり、2000カロリーの日本に、そのままこの説を当てはめるのは適切ではない。
●肉食を敵視する、誤った観念。
日本人は古来から穀物、野菜の生活をしており、臓器が肉を消化するのに適さない。という説もあるが、事実コメ作が普及する弥生時代(紀元前300年)以前は一万年以上採集・狩猟中心の縄文時代であった。人間の遺伝子は五千年単位で変化するので【これは少し疑わしい気もする。】、弥生時代以来の食生活だけで、日本人の特殊性を強調するのは、誤っている。
肉食により摂取できる必須アミノ酸のセロトニンは、脳神経伝達物資であり、これが不足するとうつや、自殺が増加する。中高年に自殺が多いのは、高齢化により肉食を避けるのが原因という説もある。
また戦後肉食が増えると、昭和56年にはガンが脳卒中を抜き、死亡率第一位となる。これは肉食により、栄養が増え、脳卒中が減ったからである。脳卒中には脳出血と脳梗塞があり、脳梗塞の原因をコレステロールの高さと考える人が多いが、これは誤りである。脳梗塞には約7割強が低コレステロールにより起こる穿通枝梗塞で,高コレステロールによりおこる、皮質枝梗塞は3割弱にすぎない。
肉食が疎まれる原因は歴史にも求められる。コメ作により富を蓄積した支配階級は、コメ作を奨励した。また仏教が伝来し、天武天皇は「殺生禁止法」を676年に出された。これは馬を育てて、戦争に利用するため、という説がある。
●脂肪も疎まれている。
肉食とだいたい似た感じ。流し読みだけど。
●コレステロールは低いほどいい?
これもまた誤謬。アメリカでの見識をそのまま「日本の食生活もだいぶ欧米化されてるから。」と言って直輸入しているための誤り。実際はいい塩梅があるらしい。流し読みだけど。

第二章 孤独死する老人は英雄だ。

1、エイジズム(高齢者差別)
レイシズムやセクシャリズムと同様にエイジズムという差別がある。これらは共通して、(意識・無意識的に)差別すべき対象を社会の外に置く。「社会が高齢者を支える」という表現ですら、根底に差別意識が流れている。
○否定的ステレオタイプ
「高齢者は何らかの障害を抱えている。」「頑固」「能力がない」「猜疑心が強い」などは当てはまる面があるがゆえに、広がっている。しかしそうではない高齢者もいることを忘れがち。
○肯定的ステレオタイプ
親切、智恵、頼り、裕福、政治力、永遠の若さなどが肯定的ステレオタイプには存在する。これらは老人自身を痛めつけないので、その害は看過されがち。実際、高齢者の傲慢を助長し、能力や生涯発達に対する努力を阻害する場合もある。また肯定的エイジズムはわけもなく高齢者を崇める態度や何でも高齢者を優先させる制度や政策に結びつき、若者の場を不当に奪い、社会全体を不活性化させることもある。
○雇用における年齢差雇用禁止法
アメリカでは例外を除き、雇用において年齢制限はなくなった。しかしこれは高齢者を必ずしも保護するとは限らない。年齢による制限がない代わりに、加齢によって能力が低下したり、能力以上に給料が上昇した場合、いずれも解雇・契約解除の立派となる。
また重要なことは、若者と同じ能力を持つ高齢者をむやみに優遇することは、制度的な肯定的エイジズムとなり、社会的不平等や不安を引き起こす。労働市場におけるパイが一定の場合、年金受給の資格があり、子供の教育を終え、住宅ローンも完済して、預貯金も若い世代より高い高齢者の有償労働は、無条件には受け入れられない。若者に優先権を与えたり、ワークシェアリングでの解決が必要。

2、直角型の老化と高齢者の能力
○終末低下のモデル
かつては人間の能力は加齢に伴い坂を転がるように低下すると考えられていた。しかし、身体的能力(単純運動のこと、技術的な動作は当てはまらない)などを除き、言語性能力などは、痴呆患者を除き、加齢による低下はせず、死の直前になって初めて衰えるものだということが知られるようになった。
3、高齢者能力の実態

生活機能の自立。病気があっても自立して、健康である人は多くいる。「8割以上の高齢者は自立している!」というちゃんとした本もあるそうです。

4、孤独死する老人は英雄だ。
ピンピンコロリという言葉が意味するところは、いたって元気だった人が突然死ぬということだ。おそらく、これを望む人は多い。長く苦しんで死にたい、と思っている人はいないだろう。一方孤独死には悪いイメージがある。老人の一人暮らしと言えば、経済状態も健康状態も悪く、ましてや死ぬ時も家族に見送られないというのは、かなり悲壮なものだ。しかし皮肉にも、孤独死を果たした老人は「ピンピンコロリ」を体現しているのだ。事実、一人暮らしをするには、生活的自立が要求される。また筆者の調査では一人暮らしの老人は人付き合いも活発である。

第三章 世代間信頼と相互扶助
○世代間問題
日本の親にたいする敬意がアメリカに比べ低いらしい。ながし読みだけど。
○世代間の社会・経済的関係
年金制度は子供の世代の負担の大きさを指摘されるが「逆補助」の見逃してはならない。逆補助は大きく3つある。?子供の学費?子供の結婚費用?遺産・贈与。総額26兆円ん程度に上り、年金保険料にほぼ匹敵する。
○雇用
失業対策は中高年を中心に行われている。そのため、全体の失業率は5%余りだが15歳から24彩までの失業率は10%を超えている。
○高齢者の相互扶助
高齢者に対するサポートは「手段的サポート」と「情緒的サポート」の2つに分けられる。手段的サポートは日常生活動作能力(食事、入浴、洗面など)や手段的自立能力(ショッピング、金銭管理能力など)の十分でない高齢者に対する具体的側面のサポートであり、これを必要とする65歳以上の割合は15%ほど。情緒的サポートは生涯学習や生きがいづくりの手立て、または会話をするだけなどだが、これは健康な高齢者にとっても不可欠なものである。
問題は「手段的サポート」と「情緒的サポート」のすみわけができておらず、また情緒的サポートに対し、対価を払うという感覚が日本では薄いこと。たとえば、われわれは病院で検査をされたり、薬をもらったりせず、医者からのアドバイスのみをして診療を終えると、対価を払うのに抵抗があるのと同じ。
NPO団体ホールファミリーケア協会はシニアピアカウンセラー(傾聴ボランティア)を行っている。
○適切なサポート、不適切なサポート
「おじいちゃん」「おばあちゃん」という呼びかけはダメ。
















最後に有名な詩を紹介する。

   「青春」 サムエル・ウルマン

青春とは臆病さを退ける勇気。

安きに就く気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。

時には、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。

年を重ねるだけで人は老いない。

理想を失うとき初めて老いる。    
          
   
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